給付金10万円でプロジェクターを買ったら旅に出られなくても毎日が楽しくなった

備考
2020/10/02更新しました。買ってよかった製品をレビューしますが、ステマとして売りつけるページではないのでご安心を。

もう発狂しそうである

緊急事態宣言下の渋谷(4月)

 自分の在宅勤務が始まったのは、「ジョギングはOK」など政府から説明される前の2月半ば。手探りの自粛だったため、食材をまとめて買い、散歩なども極力控えるような生活を過ごしてきて、心身が若干やられている

 まず、テレビにツッコミを入れる。オッサンの始まりじゃないかと焦り、なるべく我慢していたのだが、中身のない首相会見を目にして、つい「何言ってんだ」とこぼれる。そのうち症状が悪化した。ついに壁にもツッコミを入れるようになった

 ファミコンゲームのMOTHERなら「だれにはなしかけているのだ」状態である。さすがに壁に人格を見いだしているわけじゃないが、むかし口喧嘩になって言い返せなかった時のセリフなんかが頭に浮かんで、とっさに口から出てくる感じ(山登りとかしてる時、そういう体験ありません…?)。

 子どもの頃、宇宙ステーションや月面基地の生活に憧れたけど、おそらく自分は発狂して壁に話しかけてしまうので無理。長期戦になりそうなので、とりあえず緊急事態宣言がおさまったらマンションの更新月を迎えるので、のどかな場所への引っ越しを検討する。

給付金10万円で買ったもの

 タコはストレスを感じると、ヒステリーになって自分の足を食べるらしいという俗説がある。自分がタコだったら、とっくに3,4本は食べてしまっている。ぜひ自らの足を食べるタコの映像を見てみたいと思ってYouTubeで探したが出てこなかった。動画を見ようとする時間はけっこうあることに気づく。

 外に出てはいけないならば、自宅の環境を変えるしかない。ロジカルに考えよう。外に出られないなら「外でやっていたことを自宅に持ち込めばいい」のではないか。自分の場合は旅行と映画館である。PSVRのゴーグルをかぶり、360度画像に没入したり、シアター再生するという方法もあるが、ゆっくりソファーで寝ころびながら世界各地の動画や映画を見られたら最高だなと、ふと頭によぎった。

 自分の場合、テレビはほぼリアルタイムでは見ない。よほど気になるドラマや番組があればもっぱらアプリのTVerを使う。もはやテレビという機器が必要ないのだ。夜、寝る前に一息ついて映画を見られれば十分だ。それならばプロジェクターという選択肢もかなりアリな気がしてくる。

 「プロジェクターっていくらぐらいするんだろう…?」

 相場は8万~12万程度らしい。まだ案内は届いていないが、給付金が10万円出る。春休みに予定していた旅行もなくなり、一応予算も余っている。それならば…ということで、さっそくヨドバシカメラのオンラインストアなどを調べ始めた。プロジェクターは大きく映すほど焦点距離が必要になるが、凹面ミラーを用いて壁に接して配置できる「短焦点モデル」というのがあるらしい。LGのHF65LSという、最大100インチまで投影可能なLEDプロジェクターを購入することにした。

 映画を発明したリュミエール兄弟に敬意を込めて、最初に流したのは「工場の出口」と「ラ・シエテ駅の列車の到着」。約1世紀前、シアターで蒸気機関車が近づいてくるこの数十秒の映像を初めて見て、観客の中には、思わず立ち上がってしまう人や、画面の左端に機関車が隠れてしまうことが納得できない人もいたらしい(盛られた話という説もある)。

 YouTube上にあるコックピットの映像なんかも、臨場感があってとても素敵。この機材、HDMI端子が2つあり、PS4やNintendo Switchなどを接続して大画面でゲームを楽しめる。PS4にhuluやNetflixのアカウントを紐づけているので、気軽に映画も見られるようになった。ちょっとしたホームシアターだ。

バーチャル花見でもやってみようか…

 機材にアンドロイドOSが組み込まれていて単体でブラウザやアプリを起動できる。リモコンを指揮棒のように振るだけで操作できるのが便利だと感じた。

 今年は花見に行けなかったので、バーチャルでやってみよう。近くの和菓子屋さんで桜餅を買ってきた。先ほどの満開の桜の映像と合わせてバーチャル花見…。やはりホンモノの桜が見たいけど、来年は落ち着いていると信じて、今年はこれで我慢することにする。

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