「ダニエル・イノウエ国際空港」の名前の由来になったハワイ出身の日系人について【世界一周40日目】

ハワイに着いたとき気づきました?

 ホノルル空港は、2年前からダニエル・K・イノウエ国際空港というのだけど、ハワイに訪れたことがある人の中には、イノウエって誰だと思った方もいるかもしれない。

ホノルルの空港の看板には「DANIEL K. INOUYE 」とあるのが分かる(筆者撮影)

 アメリカで生まれて市民権を持つ日系アメリカ2世の中には、開戦後に母国アメリカへの忠誠心を証明するため、軍隊に志願する人が多くいたのだけど、主に日系人で構成された442連隊は、日本軍と相交えないよう、ヨーロッパの激戦地に投入される。

 彼らの合言葉は「当たって砕けろ」(Go For Broke)で、最も多くの勲章を受けた部隊として知られている。イノウエもその一人で、ドイツ軍との戦闘で、手榴弾を持ったままの右腕を撃たれて失い、左腕でもぎ取って敵に投げ、名誉勲章(Medal Of Honor)を受けたというエピソードが残る。

ホノルルにある陸軍博物館に展示されているハワイ州出身者の名誉勲章の殿堂(筆者撮影)

 戦後は民主党の上院議員に選出され、名誉職の仮議長として、アジア系としては異例の大統領継承順位3位のポストまで上り詰めた。Uber運転手と雑談した話だと、ハワイはブルーカラーの移民が多いのでもともと青い州で、特にイノウエとオバマは「ハワイの誇り」なのらしい。

 空港に彼に関する展示があると聞いていたので探したのだが、ターミナル1の搭乗ゲート付近らしく、今回はターミナル2を使うのであきらめた。今度行く機会があれば、ハワイアン航空でターミナル1へ見に行きたい。写真はホノルルの陸軍博物館の展示。参謀総長になった日系3世のエリックシンセキに関するパネルも多かった。

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