世界一周のパターン
旅行をされている方々のブログをいろいろ読んでいると、世界一周は大まかに3パターンに分かれるように思います。
- バスや自転車を使ってひたすら陸路で国境を越えていく人
- LCC(格安航空会社)を駆使して国をつないでいく人
- 航空連合の世界一周周遊券を使ってパーッと旅する人
一番ロマンがあるのは【1】ですよね。時間と体力があればやりたかったですが、私の場合は転職のモラトリアムなので1ヵ月半しかありません。そこで【2】と【3】が選択肢に残りますが、【2】のLCCは「平気で遅延するor欠航する」「預け荷物に料金がかかる」のがデメリットです。新しい仕事が決まっているので帰国日にデッドラインがあり、安全策として【3】の世界一周周遊券を選びました。
3つの航空連合がある

次に世界一周周遊券は、航空連合によって大きく分けて3種類あります。
世界一周は、マイルがかなり稼げるので、マイル修行(と一部の人々は呼ぶ)をして航空会社のエリートカードを手に入れるために【1】【2】を選ぶ人が多いようです。大まかなルールは3つとも変わらないです。すなわち、「最大16区間を一筆書きに移動し、太平洋と大西洋(または5大陸)は原則一度しか越えられない」というものです。
行きたい都市を先に考えることに

どこの航空連合を選ぶか決定的な理由がなかったので、先に行きたい都市を絞ることにしました。自宅に地図がないことに気づき、紀伊国屋書店でミシュランの世界地図(英語版)を買ってきました。世界一周を始めたら、旅先で地図を指さしながら自分の旅をロマンチックに紹介してみたいと思ったのが、英語版にした理由です。
100円ショップのシールを使って、行ったことのある都市、行ってみたい都市などを数日かけて色分けしてみました。一筆書きでなぞりながら、どういうルートで行けるだろうか?と絞っていきました。旅行自体も楽しかったですが、この行程を考えるのが、いま振り返るとかなり楽しみの大きな部分を占めていた気がします。とにかく夢が膨らんでいく瞬間です。
ミーハーな旅行がしたいわけじゃない
ところが、人間の欲とは計り知れないもので、行きたい都市が出てくるばかりで、まったく絞れない(笑)。そもそもどうして旅に出たかったんだっけ?というのがだんだん分からなくなり、基本方針をいくつか決めました。
- アジアは連休でも行けるのでヨーロッパと中南米をメインにする
- 一人旅じゃないと行けないような、趣味に忠実な場所をめぐる
- ロマンチックな場所はパートナーといつか行く時のために残しておく
例えば、フランスならば、初日にエッフェル塔を見て、2日目にルーブル美術館でモナリザを見て、3日目にモンサンミシェルまで遠出する…みたいなのが日本人にとってのゴールデンルートですが(言い方が雑だけど)そんな旅行は正直いつでもできる。何なら(見通しは全くないけど)ミーハーな場所は新婚旅行などで行く可能性もある。なので、せっかく一人で旅をするならこだわりのある場所、例えば、印象に残った戦争映画に出てくるノルマンディー海岸などを時間をかけてみよう、という感じです。

行きたい都市を地図でなぞりながら、順番を決めていきます。1週間ほどルートに悩んだ結果、モンゴルにどうしても行ってみたく、ウランバートルへ行ける大韓航空が使えるスカイチームで世界周遊券のプランを立ててみました。29000マイル以内ならば、エコノミークラスなら48万円、ビジネスクラスなら81万円。迷いましたがビジネスを選びました。(理由については別の回で書きます)

- 成田→ソウル(大韓航空)
- ソウル→ウランバートル(大韓航空)
- ウランバートル→モスクワ(アエロフロート)
- モスクワ→カイロ(アエロフロート)
- カイロ→ローマ(アリタリア)
- ローマ→キエフ(アリタリア)
- キエフ→パリ(エールフランス)
- パリ→サンパウロ(エールフランス)
- サンパウロ→メキシコシティ(アエロメヒコ)
- メキシコシティ→ロサンゼルス(アエロメヒコ)
- ロサンゼルス→ホノルル(デルタ)
- ホノルル→成田(デルタ)
ロストバゲージや欠航があった時のために、搭乗日は最低2日ずつ間隔をあけ、大まかなルートが決まりました。ジュール・ヴェルヌのSF小説「80日間世界一周」に敬意をこめて、この旅を「40日間世界一周」と呼ぶことにしました。ちなみにヴェルヌの小説では熱気球で移動していきますが、僕はマッハ0.8の旅客機です。次回は荷造りについて詳しく書きます。とりあえず今回はここまでです。
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