JAL「どこかにマイル」を使って片道3000マイルで山形・宮城1泊2日旅行へ。将棋・日本酒・温泉・キツネ尽くし

あらすじ
こんにちは、太郎と申します。片道3000マイルで日本のどこかに行けるJALの「どこかにマイル」というキャンペーンを使って、早朝便で山形空港に降りました。レンタカーを借りて1泊2日の弾丸山形旅行です。(2021/1/10更新)

どこかにマイルについて

JAL どこかにマイルのトップページ(2021/1/10スクリーンショット)

 今回使った「どこかにマイル」は、日本航空(JAL)がマイレージ会員向けに行っている特典航空券のサービス。通常の特典航空券(往復)だと、最低12000マイルが必要なところ、どこかにマイル(往復)だと半分以下の6000マイルで交換できる。2021年1月現在、東京・大阪・福岡の発着便で選べる。

 面白いのは「どこかに」というサービス名の通り、行き先がランダムで決まる。予約の際に、4つの行き先候補地を提案される(例えば、今回私が提案されたのは、帯広・三沢・山形・高松だった)。申し込んでから3日以内に、決定した行き先の通知が来る。

 航空会社からしてみれば、空席率の多い路線に客を乗せるアイデアということになるのだろう。シーズンオフの観光地路線が多い印象があり、冬は那覇や石垣の便もよく候補に挙がる。このダーツの旅というか、セレンディピティ的な楽しさが好きで、これまで何度か申し込んでいる。そんなわけで唐突な山形旅行が決まった。

将棋供養塔とは?

Shogi-Zuka, Yamagata, Japan #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 早朝便で山形空港に降りて、朝風呂をして天童市の辺りをぶらぶらしている。さすが将棋駒の生産日本一とあって、そこかしこに五角形のオブジェが並んでいるのだが、理解できなかったのがマップに載っていた「将棋供養塔」。生き物ではないはずなのに、いったい何の供養をするのか?

 天童市将棋博物館などの解説によると、天童の将棋産業は、1930年代から軍用の慰問品としての需要が急増して、機械的に大量生産されるようになってシェアを広げたのだが、一方で職人が1つ1つ作る駒も受け継がれているらしい。なかには書いたり彫ったりする際に間違えてしまうものがあり、出荷されなかったかわいそうな駒があり、それらを「供養」してあげるらしい。市内の坊さんが読経までして、かえっておめでたいので、御守り代わりに人々が持って帰るのだと。なるほど。

お昼ごはんは芋煮

 将棋の駒に見入っているうちに昼がやってきた。山形名物の芋煮が食べたくて店を探した。山形の芋煮は牛肉&醤油ベースで、けんちん汁に近い?自分がイメージしていた豚肉&味噌ベースの芋煮は宮城や福島の文化だったらしい。いずれにしても美味しかった。

山形酒のミュージアム

Sake Museum, Yamagata, Japan #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA


 山形市内の酒造屋さんで今夜飲む日本酒とつまみを買い、さらにレンタカーを走らせて蔵王温泉に向かう。撮影禁止だったので写真で紹介できないが、蔵王温泉の露天風呂は、旅館街から少し離れた山にあり、チョロチョロと流れるお湯の音が響き、湯気が空に広がっていく気持ちのいい場所だった。旅館街には有料で山形の地酒を利き酒できる「山形酒のミュージアム」があり、地域クーポンを使えたので実質タダで利用できた。

片道1時間半かけて宮城のキツネ村へ

Zao Fox Park, Miyagi, Japan #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 友人に蔵王名物について尋ねたらキツネと戯れることのできる「キツネ村」という施設を紹介された。キツネを抱っこできるというので、行く気満々でカーナビに入れたら、宮城県の蔵王だった。長野・群馬県境にある軽井沢のような地区だと思っていたら、山形の蔵王と宮城の蔵王は離れているらしい…?結局キツネを見たい衝動を抑えきれず、レンタカーで1時間半かけて蔵王キツネ村へ。

とにかくキツネがかわいい

Zao Fox Park, Miyagi, Japan #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA

 一説によると、都心で飼われている小型犬、とりわけトイプードルやポメラニアンなんかには、後ろから「かわいい」と言われると「呼んだ?」という感じでクイッと振り向く習性を持っているのがいるらしい、あざとい

 すなわち犬は犬なりに頭がいいので、意味までは分からないとしても、おそらく散歩をするたびに「かわいい」と言われ続けることで、「これは何らか自分にひもづく、親しみを持った呼びかけである」というのは分かっているんじゃないか、と。

 この園にいたキツネも、かわいい、かわいいと言われていたのだけど「かわいい」という言葉を認識せず、エサをくれる人間のところにダイレクトに近づいていったり、人目も気にせず(夜行性なので)寝ていたので、あざとさがないだけに、かわいかった

 人慣れしているのか、ここのキツネは人間にまったく警戒していないように見える。寝ているキツネに顔を近づけてスマホで写真を撮るお姉さんが、とてもタヌキ顔で、「キツネとタヌキ!」とのど元まで出そうになったのをとっさに抑えたりしていたのであった。

山形駅前で棒鱈煮を食べる

 再び車を1時間半走らせ、山形に戻って来る。デパートで日本酒を買った後、駅ビルの割烹店で棒鱈煮をいただく。干した鱈を戻し、しょうゆベースで味つけしてある。お酒があったら絶対に合うと思われる。空港にレンタカーを返すまで飲酒できないため、ウーロン茶でいただいた。

山形は美味しいもの尽くし

 山形空港は、愛称が「おいしい山形空港」で、なんだそれと思っていたのだけど、本当に美味しいものづくしの2日間だった。今度はさくらんぼが食べられる季節に来てみたい。蔵王の樹氷も見てみたい。また来るよ、山形!

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