実は長野の山奥の断食道場に来ている

※イブの夜にこんなページを開いてしまった人ようこそ。あなたより不毛な時間を過ごしている男がここにいるので、どうか安心して暇つぶしに読んでください。

今宵あなたの家の食卓に並ぶのは何だろうか。パートナーの手料理だろうか、ケンタッキーのチキンだろうか。お子さんがいたらケーキもあるかもしれない。いずれにしても食べるものがあるというのは幸せである。

結論からいうと、長野の山奥にある断食道場に来ている。もう60時間ぐらい何も食べていない。

別に「惨めな聖夜をすごしてみた」的なネタに走ったつもりじゃない、事件現場や警察署のベンチですごしたこともある。今春からのテレワークに心身が追いつかず、ストレス解消のために食って肥えてしまったので、その分だけでも年内に減らせないかなと。

友人から「断食するとどうなるの?」と聞かれるのだが、聞かなくても分かるだろう、腹が減るのだ。人間は空腹になると、エサを探す生存本能なのか、ウロウロ歩き始めるものらしい。自分も昼間、ハイになって3キロ先のスキー場まで歩いてしまった。

医学的な根拠は知らないが、体内の糖分がなくなると、筋肉と脂肪の分解(つまり非常用自家発電)に切り替わり、そこが一番しんどいらしい。ピークを過ぎると頭も冴えてくるとかなんとか。さっき体重を計ったら3.5キロ痩せていた、あと4日でどれだけ減るか。

いま頭に浮かぶのはチョコレートフォンデュ。あれに5本の指を突っ込んで舐めたい。あと、ドラえもんの「日本誕生」で、のび太が雪山で遭難して、ラーメンの汁を捨てるママの幻覚をみたシーン、あれに似たものが無限ループしている。煩悩から解放されるのはまだ時間がかかりそうである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です