社会人1年目に関西に赴任して覚えた便利な受け止め言葉「そうなん」について

社会人1年目に関西に赴任してよかったと思うことに、コミュニケーションの引き出しが増えた気がしていて、特に「そうなん」という返し、これは関東にはない、本当に便利な言葉だと感じている。

飲みの場などで相手が切り出した話題について「ふーん」と返すと、あまり関心がないと受け取られてそれ以上話してもらえない。とはいえ軽率に「わかる」などと言うと、同意とみなされて「あいつも言っていた」と巻き添えを食らいかねない。

同意するかは留保しつつも「その話を続けて」という感情を示すときに「そうなん」は本当に使いやすい。関東人がエセ関西弁を使うのは悪魔を憎むように嫌がられるので自粛するものの、「そうなん」は許される気がしている。

大学時代の文化人類学の授業で、コミュニケーションの研究をしている先生がいて、関東と関西では飲み会も違うらしいと聞いたことがあった。関東(江戸)は町人なのでコンセンサス重視で、同じ話題について1人ずつ見解を言わせる関西(大坂)は商人の街なのでパートナーになれるか見極めるために、相手を徹底的にいじって掘り下げる、と。

たしかに関東の飲み会にはファシリテーターがいて仲間外れになりにくいけど、1つ1つのトピックに割く時間が薄い関西の飲み会はその日集まったメンバーでしか作れないコンテンツをみんなで作り上げていくような風潮があり、うまく表現できないけど一体感がある

もっとも、この話を関西の人にしたところ、「ほんで?」と返されなければ、それは興味を持たれているとは言えないらしいのだが……。

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