フィレンツェで唐突に肉じゃが作り【世界一周13日目】

 ローマから移動してフィレンツェへ。宿泊先に小さなキッチンがついていることが判明。胃腸の調子は戻りつつあるが、街中でメニューを見ても食欲が沸かないので、疲れの発散もかねて、何か和食をつくることにした。

 近くのスーパーで、野菜や肉は何でも手に入ることが分かった。何をつくろうか?最初に浮かんだのはカレーだったが、コメを炊かねばならない。手間がかかるし、コメも余るだろうから、別のものにしよう。次に浮かんだのが肉じゃがだった。醤油とみりんが要る。砂糖はコーラで代用できるだろう。

 Googleで「フィレンツェ 醤油」で検索すると、日本食材の揃う店が駅の近くにあるらしい。20分ほど(早歩きで)向かい、ついでに梅干しと出汁のもとも買った。日本の物価から考えれば決して安くはないが、食欲がないので背に腹はかえられない。

 ホテルに戻るやいなや、梅干しのパックをこじ開けて、1粒口に入れた。唾液がじわじわと出る。ミネラルウォーターをグビグビ飲む。全身が潤っていくような気分になる。やはりこれを欲していたのか。あんなに慎重にパッキングしたのに、なぜ梅干しを入れるのを忘れたのだろう?

 大鍋に出汁のもとを入れる。この匂いを嗅ぐだけで、なんだか胃が活動を始めたような気がした。そういえば出汁にはリラックス効果もあるらしいことを、以前、味の素の社員さんから聞いたのを思い出した。惜しみなく4袋もドバドバ入れた。明日こそはイタリア料理を食べたい…

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