病み上がりでフィレンツェ→ローマ→キエフ【世界一周14日目】

09:00 起床/イタリア・フィレンツェ

今夜は、治安・言語ともにもっとも不安なウクライナへ向かう。あまり疲れを残したくないので、チェックアウトギリギリまで睡眠。荷物をホテルに預けて、ダビデ像を見にアカデミア美術館へ向かう。途中、マクドナルドがありビックマックセットを食べる。ようやく、食べなれたものから普通に食事をとれるようになった。

アカデミア美術館は、チケットを予約していなかったために1時間ほど並んだ。今回の旅行では、こういった待ち時間に手紙を書くことに決めている。両親、2人の祖母、そして友人に手紙を書いて時間をつぶした。ダビデ像は案外あっけなく、入場して早々に対面することができた。周りの観光客を見るに、ダビデの男性器をつまむようにトリックアート写真を撮るのが最近の流行りらしい。自分もスマホで自撮りをしながらつまもうとしていると、「何やってんだろうあいつ」という冷ややかな目で別の観光客に冷たい目で見られているのに気づいた。目があったので、ニヤッとスマイルを返してお茶を濁した。

あれの大きさと知性は反比例するらしい

15:00 特急列車でローマへ。空港特急でフェウミチーノ空港へ

フェウミチーノ空港では、キエフ行きの便の搭乗ゲートが決まらず、ラウンジに行くとたらい回しにされてしまった。古い空港で、数キロ歩かされたのではないだろうか。ようやくゲートが決まり、近くのラウンジへ。ここでお湯がたっぷり出るシャワーで、久しぶりにシャンプーを使って頭を洗った。その後、ワインを3杯おかわりしながら、バルサミコ酢をかけたサラダや、チーズをのっけたパスタなどを食べた。本当はこういうことをローマでやりたかった…きっとイタリアはメジャーな国なので、そのうちまた来ることもあるだろう。そういった時のために、楽しみはとっておけばいいのだと思う。

22:30 ローマ国際空港・アリタリア航空

キエフ行きの便は、搭乗ゲートに並ぶ人々の風貌が、これまで見てきた人種とまた大きく違うような印象があった。どことなく金髪のスラブ系が多く、言い方は悪いが、イタリアにいた人々よりも少し貧しい身なりをしているように見える。

26:20 キエフ・ジュリャーヌィ国際空港

機内食は美味しくなかったのと、ラウンジで食べすぎたのもあって、半分ほど残して寝てしまった。ウトウトしていると、ドン!という衝撃があり、キエフの空港に着いたのが分かった。ボーディングブリッジではなく、タラップを降りてバスに乗る。現地スタッフがダッフルコートを着ているぐらいには肌寒い。

イミグレーションは、ウクライナ人と外国人に分かれているが、ほぼ9割がウクライナ人側に並び、外国人は私を含めて数人、という感じだった。もしかして、ほとんど観光客は来ていないのではないか?そんな時期に来てしまったのだろうか?などと不安がよぎる。

ともかくもイミグレを抜けると、自分の名前が記されたスマートフォンを持つ男性に到着ロビーで会う。この人は英語がほとんど使えなかったが、身振り手振りで、ウクライナホテルまで連れてってもらった。両替したばかりのウクライナ紙幣を渡して「OK」と言われて降りたが、今考えると少し渡しすぎたかもしれない。とはいえ、東欧の初めて行く国で、しかも深夜時ということもあり、安全はお金で買うに越したことはないと判断した。

27:00 キエフ・ウクライナホテル

宮殿みたいな国営ホテルの部屋

ウクライナのホテルは、1泊6000円程度という安さとは裏腹に旧国営なだけあって、立派な室内だった。バスタブがついていたので、今回の旅行では初めて、湯をはって体を温めることができた。ああ、やはりこれがないとだめなんだなあ、と思いつつ、お湯が黄色く、ここが途上国なのだということを思い知らされる。