のってたのしい列車「越乃Shu*Kura」
鉄道は公共交通なので、人を目的地に運ぶのが本来の役割。だが観光客に移動自体を楽しんでもらうための「ジョイフルトレイン」というのもある。1980年代から団体旅行向けに盛んに製造されたが、旅のトレンドが個人旅行に変わりつつある中で、近年は少人数でも気軽が乗れる車両が増えているという。
JR東日本ではそういった列車を「のってたのしい列車」と呼んでおり、地酒王国の新潟には、なんと「日本酒を利き酒して景色を眺めて気持ちよくなるためだけの列車」なんていうものがあるらしい!そりゃ「のってたのしい」に違いない、いつか是非と思っていたのだけど、コロナウイルスの影響でしばらく運休してしまっていた。やっと運転再開して、今回タイミングよく乗車できた。
列車内の様子を360度で
JR East’s train ”Koshi no Shukura”, Niigata, Japan #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
見晴らしのいい駅で停車してくれる
列車は途中、青海川駅という日本海を一望できるスポットで記念撮影のために数分間停車してくれる。この日は高気圧に見舞われていて、雲一つないきれいな景色だった。発車1分前になると車掌さんが知らせてくれるので、乗り遅れるということはなさそうだった。
直江津の駅弁「さけめし」
直江津の駅弁「さけめし」は、JR東日本の駅弁コンテスト「駅弁味の陣2019」で、あの崎陽軒のシウマイ弁当を破って優勝した実績もあり、車内の売店でも買える。具は、昆布の炊き込みご飯の上にほぐした鮭、イクラ、漬物が載っていて、全体的に塩味が濃いのだが、これまた日本酒と合う。お腹いっぱいになり、気持ちよく酔っぱらっているうちに、終点の十日市に着いてしまった(※列車は折り返して上越妙高に戻る)。
「この列車、お高いんでしょう?」と、思うかもしれない。たしかに旅行ツアーとパックになっている座席もあるのだが、扱いは「快速列車」なので、一般席は普通のきっぷの他に、指定席券を買い足せば乗れてしまう。本当に贅沢な2時間弱の旅路だった。
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